ホームヘルパーの仕事は、研修を受けて認定書をもらえば、高齢者の家で掃除や洗濯、食事の買い物などもあるため、女性の高齢者介護支援として適していると言えるだろう。
ところが、ケアマネージャーは同じ介護職ではあるが、国家資格を必要としている。「介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)」というものを受験し、合格しなければいけないのだ。
仕事の内容は、ホーヘルパー業務とは全く違うものになる。介護職ではあるが、どのような能力が求められているのかを良く調べる必要がある。ホームヘルパーの仕事は、高齢者の自宅にうかがい、直接支援を行うが、ケアマネージャーはこのような直接支援はない。ヘルパー経験は、介護現場の実態を知るうえで貴重ではあるが、その経験を生かせられるのは少ないかもしれない。
ケアマネージャーの仕事は、担当地域で利用可能なサービスについて、幅広く要介護者や家族に対して情報提供をおこない、高齢者の観点から介護保険制度で介護サービスを選べるようにすることなのだ。そのためには、高齢者が自ら選択できるための情報が「ない」「少ない」となれば、高齢者本人や家族が必要なサービスを選択することができないことになる。
ケアマネージャーは担当地域で、30~50人の利用者と面談しサービスを提供している。日ごろから担当地域のサービス提供事業者の情報を入手することは最も重要な仕事の1つになるのだという事を覚えておくといいだろう。